2004年06月13日

性のミステリー(補足)

〈性〉のミステリー―越境する心とからだ
〈性〉のミステリー―越境する心とからだ
伏見 憲明

・ゲイ(ホモセクシャル)
・ニューハーフ
・ドラァグクイーン
・性同一性障害
・オネエ
・女装(トランスベスタイト)

Q.これらの違いはなんでしょう?

と言われると、実は同性愛者だって答えられる人間は少ない。
普段、自分の性別と性嗜好を確認することの必要なんて、
普通の男女には無いし、同性愛者も、身体的違和を持ってる
わけではないので同じこと。だから、他者の性にについて、
知る機会て全く無いはず。


「同性愛を保健体育で教える日が来るか?」てことを
考えたことがあるんだけど、この本を読むと、それには
まだまだ一般に理解されなければいけない性の問題て山積み
だなぁと痛感させられてしまう。

例えば、性同一性障害について。
一般的に、性行為と深く結びつけられがちで、そのため
同性愛の延長みたいに思われてるところがあるけど、
当人にとって重要なのは
「自分が強く感じている本来の性に戻ること」であって、
性嗜好はその次。
実際、性同一性障害の方の中には、同性愛者(例えば
性転換で女性になったとしても、女性が好きな方)
も、両性愛者も、どちらも好きになれないAセクシャルの
方も居たりする。


また、女装に関しては大きく二つの違いが有り、女性として
愛されたいがために女装する人も居れば、女装によって性的
興奮を得る、ノンケの方も居る。

 自分が知り合った人の中に、
「女性が好きなんだけど、女性の体をしてるかどうかは
 関係なくて、しぐさとか雰囲気や言葉使いが女性的で
 あれば女性として抱けるし、反対に今のがさつな女の子て
 抱けないんだよねえ」
などと言ってた人が居たり。

一番考えさせられるのが、両性具有者(インターセックス)の
方。知り合いの方で一人居るんですが、自分がどちらの性であるか、
対象がどちらなのか、常に揺らぐことがあるようで。


つまり、性別、性嗜好、性自認に個人差があるということ、
それを無視して、今の教育に同性愛を載せるのは、いろいろな
誤解が生まれるはずで、それを全部盛り込もうとすると、多くの
人はこんがらがるのではないかと思う。
実際、セクシュアリティに関する議論は、未だにまとまって
居ないし、この本にも、疑問の余地を残したまま締めくくられる。

それでも、性に関する知らなかった世界、それの入門書としては、
結構分かりやすい方だし面白い。



posted by にゃ at 22:27| Comment(2) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
性の問題に対して、間違った捉え方をしてる人ってけっこういますよね。私は、性同一性障害の人でさえ、間違った認識をしている人がほとんどだと思います。
「そもそも、性同一性"障害"って何だ?」私には分かりません。
Posted by mikan at 2004年06月15日 18:24
>mikanさま

自分は当事者ではないのですが、最近
「だれが本当のGIDか?」ということについて、激しく
議論されたというのは聞いています。。
それについて、自分も正確なことは言えないので、
もっと学んでからじゃないと意見は出せないんですが、
自分が経験や見聞きした中で思うのは、人の性は、
動物のそれよりはずっと曖昧だということ。

揺るぎない人ももちろん居るけど、思い込みで
構築できてる部分、隠してる人はとても多くて、
それでも社会は男⇔女でできてるので、気づかずに
過ごせてる人はかなり多いです。

実際、ゲイ⇔バイ⇔ヘテロ間は、移行した人は、
沢山居るし、知り合いでも居るし・・

というか、人間の思考は複雑化しているから、
当然性の捉え方やそれそのものも多様になっていく・・
てことなんだろうなぁ。
曖昧の中に複雑を発見し、複雑から答えを選び取るけど、
それは他者にとっては曖昧に見えたり、複雑で理解できない、
みたいなようわからんループは、物事を深く掘り下げると
必ずぶち当たるから、とりあえず自分は、他人を尊重
しつつ、自分の考えを保持してるって感じです。

性同一性障害という言葉は、当事者には腑に落ちない
部分もあるでしょうが、障害であると認められた結果、
今の状況が出来上がり、今年からは戸籍も変えられる
わけですから、これまた何が良いことなのか、
自分もはっきり断言しかねますねえ。。
Posted by にゃ at 2004年06月15日 21:29
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