2004年10月26日

生ぬるい感情のループ パトリスルコント「歓楽通り」





思いを、すぐに映画や音楽と結び付ける癖が自分にはあって、
それは追体験ではなく、中和の役割を果たしている。
どうにも動かせないものなら、すぐに形を表して、忘れたい。


中学の時。

Fという好きな子が居て、女友達もその子が好きだった。
それはお互い知っていたんだけど、ある日、
その友達に手紙を渡された。Fに届けて欲しいと。

これ、普通なら最悪に惨めなパターンだけど、
自分はかなり喜びながら、すぐに渡しにいったんだよね。

その感情に無理や偽りは無く、きっと元から
諦めていたんだろうなと思ったんだけど。

違う。本質はもっと狡いんだ。

自分は、二人の行方に関わることで、その子に近付きながら、
嫌うことと嫌われること、同時に回避したんだと思う。

娼婦の世話係りとして生まれたプチ=ルイは、
理想の女性マリオンを見つけ、人生を支えることに
従事しようと、彼女をスターに仕立て、男の世話までしてしまう。

彼は一見、献身を貫いたように見えるが、
人生を捧げることでエゴを巧みに忍ばせ、
マリオンの人生に安全に居座り続けようとしてるだけだと思う。
安全はいつだって狡い。

歓楽通り
歓楽通り
posted by にゃ at 01:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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